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1つ目の理由は、成長に伴いカリスマトップの目と声が隅々まで行き渡らなくなるから。すなわち間違った情報をもとに間違った決定を下し、間違った情報が伝達されることを繰り返す…これではうまくいくはずがありません。
2つめは、カリスマトップの世代交代。世の中には成長期に移行できず創業期のまま足踏みをしてしまう企業が多くあります。そんな企業は創業期のまま数十年を経てトップの世代交代を迎えます。生きるか死ぬかの地獄をくぐり抜けてきた創業カリスマからバトンを受けるのは、ボンボンと呼ばれるトップの親族もしくはかつての部下であるサラリーマン出身の経営者。既に皆さんお気づきの通り、カリスマ経営者と彼ら二代目は全くといっていいほど資質が違う。にもかかわらず、社員たちは創業者と同じカリスマ性をトップに期待し、それを前提とする組織運営がなされたとしたら。これもまた、うまくいくはずがないのです。
そして最後に。あらゆる企業にあてはまるのが競争の激化。経済のグローバル化やIT技術の進歩などにより、あらゆる産業で顧客要望が高度化し、その競争は激しさを増しています。そんな変化の激しい現代を勝ち抜くには、顧客と接する最前線の社員という存在が重要になります。彼らが自分の頭で考え、高い主体性で仕事をやり抜く。そして現場の声を本社や経営へ届け、素早い改善を重ねる…それができなければ高度な顧客の要望にこたえることはできません。最も大切な最前線が指示待ちでは激しい競争を勝ち抜けるわけがないのです。
つまり、あらゆる企業は生まれ変わりが必要ということ。もしあなたの組織が指示命令型カリスマ組織だったとしたら…。すぐにでも組織変革を始めなくてはなりません。えっ?どうすればいいかですって?その答えは次回以降のお楽しみに。

小倉 広 (おぐら・ひろし)
88年青学大卒後リクルート入社。企画、編集、組織人事コンサルティング室課長。ベンチャー数社の取締役を歴任。現在はビジョナリー経営専業のコンサルタント集団フェイス総研等五社を経営。
(フジサンケイビジネスアイ 2008年6月30日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年9、10月号掲載)
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