今回は、多くの企業が陥っているネットマーケティングの盲点についてお話しします。

例えば、あなたの会社で、初めてインターネットを活用した新規プロジェクトを始めるとしましょう。プロジェクト開始早々から、ホームページの作成を委託する業者選定、広告を掲載する媒体選定、メールマガジンを配信するスタンド(管理サイト)選定など、多くの判断を迫られます。

こうした一つ一つの選定作業が、プロジェクトの成功を左右するといっても過言ではありません。

このようなケースの場合、あなたの会社では、このプロジェクトの責任者に誰を任命しますか。ほとんどの場合、インターネットのプロジェクトと聞いて「社内で一番パソコンに詳しい」と言われている社員を責任者に任命してしまうのではないでしょうか。

これが失敗の始まりです。世の中では「パソコンに詳しい=インターネットビジネスに詳しい」と捉えられる傾向がありますが、こうした業務に向いているのは、むしろ商人(あきんど)の感覚を持っている社員です。

理由は簡単です。インターネットはあくまで販売チャネルの1つであり、本質的には人と人とが直接出会うリアルビジネスと変わらないからです。もちろん、販売チャネルが違えば、アプローチ方法も異なります。しかし、根本的には「どの方法が儲かるか」が選定基準でなくてはいけません。

このように考えると、パソコンに詳しいだけの人では責任者としてふさわしくないということがご理解いただけるでしょう。「パソコンに詳しい=インターネットビジネスに詳しい」という思い違いにより、多くの企業がしなくても良い失敗をしています。

自社の貴重な時間を少しでも無駄にしないよう、この機会に「インターネットは特別なジャンルだから、パソコンに詳しい人が担当者として適任である」という思い込みを取り払ってみていただければと思います。(松永大樹)


松永 大樹 (まつなが・ひろき)


1976年生まれ。ウィルゲートSEO事業部長。机上の理論だけでなく、成果に繋がるノウハウを持つ数少ないインターネットコンサルタントの1人。神奈川県出身。






(フジサンケイビジネスアイ 2008年06月23日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年9,10月号掲載)
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