米Google(グーグル)のWebメール「Gmail(ジーメール)」で突然、一部利用者のメールが消失した問題で、同社は公式ブログに記事を投稿し、急ぎ復旧作業中だと発表した。原因についてはGmailのデータを管理するストレージソフトの新版に不具合があったため、と説明している。
いつものようにGmailにログインし、メールを確認しようとしたところ、アカウントが空っぽになっていた。これが米国時間の2011年2月27日、一部の利用者に起きた現象だ。さらにこれらの利用者は太平洋標準時間で2月27日18時―28日14時(日本時間の2月28日11時―3月1日7時)にGmailあてに送られたメールを受け取れていないようだ。なお、送信者はメールが届かなかったとの通知を受け取っているはずだという。また、これらの利用者の一部はGmailにログインできない状態になった。
グーグルは当初、メール消失の被害に遭ったのは全利用者の0.29%としていたが、その後0.08%に引き下げた。すでに一部で復旧しており、近くすべての復旧作業を完了する見込みだという。
Gmailは同じデータを複数のデータセンターにコピーして保存しているため、今回のような「消失」は起きにくいと思われていた。しかし同社がストレージソフトを更新した際、そこに含まれていたバグ(不具合)の影響で、複数のデータセンターでデータを削除してしまった。
もっともグーグルは不慮の事態に備え、データをネットワークにつながっていない別の場所にもバックアップしており、そこから復旧を進めている。
いずれにしても今回、Gmailが一時的に使えなくなる危険性が明らかになったことで、こうした「クラウド」サービスへの依存に対する懸念も強まったといえる。利用者は当面、パソコンのメールクライアントでGmailのバックアップをとるなど、何らかの対策を考えておく方が賢明と言えそうだ。
(植木 皓=ニューズフロント)
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