スマートフォンなどから手軽にライブ動画をネット配信できるサービスとして注目を集める米Ustreamに、日本の通信大手ソフトバンクが出資したことが話題を呼んでいる。すでに株式の約14%を取得し、筆頭株主になるための権利も得た。ソフトバンクは2月2日、Ustreamで決算説明会のもようを生中継するなど、ビジネス目的で同サービスを利用しており、今後の成長を見込んでいる。同社の孫正義社長はミニブログ「Twitter」上で、誰でも利用できるUstream専用の中継スタジオを開設する考えも示した。
Ustreamは、iPhoneなどのスマートフォンや、パソコンにつないだカメラなどから、撮影した映像を即時インターネット上に配信できるサービス。動画の視聴もパソコンやスマートフォンなどから行う。ソフトバンクは同サービス上に公式アカウントを設け、Twitterと連動させながら、決算説明会に利用した。
この試みはTwitter上で大きな話題を呼んだ。Twitter利用者のあいだから、ソフトバンクの孫正義社長の公式アカウントあてに「誰でも使えるUstreamスタジオ作って下さい」といった要望が寄せられると、孫社長自身がスタジオ開設に前向きな意向を表明する一幕もあった。
ライブ動画配信サービスは、こうしたTwitterなどの即時性の高いソーシャルメディアとの併用によって、急速に拡大している。Ustreamのほかにも「Stickam」「Justin.tv」など、海外発のサービスが日本でも普及しつつある。
ソフトバンクは1月29日に、Ustreamへ約2000万米ドル(約18億円)を出資し、株式の13.7%を取得した。2011年7月まで追加で株式を取得できる権利も得た。この権利を使えば合計約7500万米ドルを出資し、株式の30%強を持つ筆頭株主になる見込みだ。
Ustreamは現在、月間5000万人以上が視聴し、同サービスをiPhoneから利用するためのアプリケーションもダウンロード数は150万件余りに達している。メディアなどとと連携して、プロの音楽や映画、スポーツ関連映像も配信しているのが特長。またTwitterや米国のSNS大手「MySpace」と連携しており、利用者同士がライブ動画配信をみながら交流できる。ちなみにソフトバンクはMySpaceの日本語版も運営している。ソフトバンクでは今後グループ内の各サービスの相乗効果を高めていく考えだ。






