3月11日、その時

震災から1カ月が過ぎました。地震のその時、皆さんはどこにいたでしょうか。

私は筑波大学で開催されていたモバイル学会で発表しようと、つくばエクスプレスのつくば駅からバスでキャンパスに入りました。我々のパートでは3人が発表する予定でしたが、その最初の発表者がスピーチを始めた瞬間に、大きな揺れに見舞われました。全員屋外の広場に避難しましたが、木につかまっていないと立っているのが不安なほどの揺れが震度6弱であったことを後から知りました。学会はそのまま中止となったのは言うまでもありません。

地震の直前、私は地震が来ることをiPhoneのアプリ「ウェザーニュース」の有料サービスで登録できる地震アラームで察知しました。わずかに遅れて、揺れが始まり、パソコンで開いていたTwitterの画面でも地震の襲来を確認することになります。いったん荷物を置いて避難したので、そこから先はiPhoneだけが情報手段になりました。この時、一体何が起きたのか分かりませんでしたし、自分がいた場所が最も大きな地震だったのではないか、とすら考えていました。そのぐらい、情報がなかったのです。

ひとまず家族にケータイメールを送り、Twitterで何が起きたのか、情報収集に努めました。隣の人のワンセグ放送とTwitterの情報を総合して、東北・東日本の広い地域で大きな地震があったことが分かってきます。そしてTwitterで無事であることと、筑波大学での状況についてツイートしました。

東京にいた家族が私の無事を知ったのは、実はTwitterのツイートからでした。避難し終わって送ったケータイメールは3~7時間後に相手に届くような状況。通話ももちろんつながりません。結果的にTwitterで無事を知り、最も早く連絡が取れたのはFacebookのメッセージ機能でした。日本国内向けのメッセージ手段であるケータイメールより、ソーシャルメディアのメッセージ機能の方が素早く安否確認ができたのです。

その後、つくばエクスプレスは当日復旧せず、つくば駅最寄りの避難所となった小学校で一晩を明かしたのですが、テレビがない避難所での情報手段は、誰かが再配信してくれたNHKのテレビのUstreamでした。またTwitterで猪瀬直樹・東京都副知事がオフィシャルな情報を素早く提供してくれたり、ジャーナリストの津田大介さんが精査した情報を書き込んでくれたりして、マスメディアへのアクセスが難しい環境でもTwitterが情報手段として役立ちました。

  地震直後、Twitterで情報を収集

テレビのない避難所でネットを使って情報を得る