ウオノメ、タコは足の代表的トラブル
「ウオノメ」「タコ」は足のトラブルの代表例です。このコラムを読んでくださっているあなたの足にも出来ているかも知れませんね。ごくありふれた疾患ですが、その成因や治療についてはあまり知られていないかもしれません。
これまでの治療は、スピール膏、ハサミ、爪切り、剃刀、やすりなどを使って削ることが一般的でした。私のところに見えた患者さんでも、ご自分でハサミや爪切りの先を使って削っている方が多いのには驚かされます。実は、ハサミや爪切りの先では皮膚を傷つけ易く安全に削れません。また、ウオノメなどの芯の部分を削りとることは困難です。
ドイツ式フットケアに学ぶ
ドイツではフスフレーゲとよばれるフットケアが浸透しています。フスフレーガーと呼ばれる資格を持った専門家が街中にオフィスを開き、患者さんの治療やケアに当たっています。ウオノメやタコなどをありふれた疾患と疎かにせず、技術を開発し、そのニーズに対応していくところは我々も見習うべきだと強く感じました。

フレーザー
そこで私たちは早い段階から、ドイツの進んだフットケアを学び、フットケア専門の器械を導入しました。回転式のやすりのような器械で、フレーザーと呼ばれる先端のやすりが多種揃っています。日本には同様の機材はなく輸入しました。
ウオノメなどは芯の部分があり、削ることが難しかったのですが、写真のとおり! 芯の部分までよく削れます。痛みもなくなり、今まで削るたびに出血していた患者さんにも喜んでいただいています。

左:ウオノメ治療前 右:ウオノメ治療後
本当に必要なものは、足にあったインソール
しかし、ウオノメやタコは削ってもしばらくするとまた固くなってきます。足の裏の体重が集中する部分が、固くなってできるからです。したがってウオノメとタコをよくするためには、足の裏の体重を集中させず、うまく分散させるようにすればいいのです。
そのために大切なことは、患者さんの足の立体構造をしっかりサポートするインソール(中敷き)を作成し、体重の分散化を図ることです。足の骨格の立体的構造には様々なバリエーションがあります。つまり、足の形は顔と同様、十人十色で、足の裏のくぼみの形状も人によって様々です。既製品の靴のインソールが合うとは限りません。むしろ、合わないことのほうが自然ですね。無理に足を靴に合わせてしまうことに加え、変形や各種疾患などが原因となりいろいろな足のトラブルが起きてきます。

足に合ったインソールの作成
実際、足をしっかりとサポートし、体重を均等に分散するように設計したインソールを履いていただくことでウオノメとタコはかなり改善します。ちょうど受験勉強時代に固くなったペンダコが、受験が終わり、ペンを持つ回数が減ると目立たなくなるのと同様です。
私も普段、自分用のインソールを着用していますが快適です。疲れにくく、足の裏が暖かです。まるで一日中、足の裏マッサージをしてもらっているような感じですね。
外反母趾や偏平足などいろいろな足の問題にインソールと靴が有効な対応策となりえます。保険で対応も可能なケースも多くありますので、一度専門医にぜひご相談ください。












