4人に1人がかかるとも言われるポピュラーな病気

人口の数パーセントに見られるというポピュラーな疾患ですが、生命に危険が及ぶことはないため、患者さんに満足してもらえる治療法がなかなか確立されませんでした。

あしのクリニック 外観

私どもの運営する下肢(あし)専門のクリニックである両国あしのクリニックは、下肢静脈瘤については日本で最初の専門のクリニックを開院し、治療を始めてから二十数年になります。現在では下肢静脈瘤だけでも年間約800例の日帰り手術を行っており、日本でもトップクラスの手術件数です。

さて、下肢静脈瘤とはどのような疾患でしょうか。


下肢静脈瘤の"瘤"とはこぶという意味です。つまり下肢の静脈がこぶのように膨らんだ状態を指します。ふくらはぎや太ももなどに静脈がこぶのように浮き上がり、蛇行している疾患です。男性よりは女性に多くみられ、妊娠をきっかけとして発症することが多く、したがって中年の女性に多く見られますが、長時間の立ち仕事の男性などにも時々見られます。


下肢の静脈には静脈弁がついているため、血液が逆流せず心臓のほうに戻って行くような構造になっています。しかし、この弁の機能が壊れてしまうと、下肢の静脈の血液の流れがよどんでしまい、ついには逆流を起こすようになってしまいます。このため静脈が拡張し、こぶが出来ます。これが静脈瘤の成因です。

次に症状ですが、静脈瘤の初期はあまり自覚症状がありません。長い時間が経ち、徐々に進行してから症状が出てきます。症状としてまずは外見(美容上の問題)があります。スカートがはけないなど、本人にすれば、大きな問題だと思います。ほかには重い、だるい、疲れやすい、痛み、夜間に下肢がつる、熱感、むくみなどです。

さらに進行して重症になると皮膚炎、湿疹、静脈炎、難治性の皮膚潰瘍なども起こすようになります。