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理想の独立のカギは、「専門性」「情報発信」「ネットワーク」

田代コンサルティング代表取締役
田代英治さん

田代コンサルティング代表取締役で社会保険労務士の田代英治さんは、古巣の川崎汽船と業務委託契約を結び、在籍中に担当していた業務を継続しながら事業を広げることができた。独立する前から売上のめどが立っている、理想的な独立と言えるだろう。

田代さんは語る。「収入のめどがないと、日銭を稼ぐ仕事に掛かりきりで余裕がなくなり、負のスパイラルから抜け出せません。これでは何のために独立したのかわからないし、気持ちの面でもきついですから」

スムーズに独立できたカギは3つある。「専門性、情報発信、ネットワーク。どれが欠けても難しいでしょう」と田代さんは説明する。

日本の多くの企業では、異動を重ねてジェネラリストを育成する傾向が強い。そんな中で、外でも通用するような「専門性」を高めるために、個人の努力は必須だ。

田代さんは語る。「私も、初めて人事に異動した時、『単なる異動のローテーションの一つだ』と、漫然と仕事を『流してしまう』ことはできました。ただ、そこで社会保険労務士の資格を取ったことが決め手になりました」


田代さんのブログ「人事労務屋のつぶやき」

そしてもう一つ、力になったのが「情報発信」。2004年9月に始めた「人事労務屋のつぶやき」というブログだ。

当時話題になり始めていたブログについて人から聞き、「『簡単だ』というので、何の気なしに始めました。日常の人事部業務の中で考えたことなど、書くネタはありましたから。単に、自分が書いたことにコメントが書かれるのが楽しくて続けました」(田代さん)

それが人気ブログランキングのマーケティング・経営部門で常時ベスト10に入るほどになり、人事・労務に携わる人々の間では話題のブログに育った。「情報が発信されているところに人は集まりますから」と田代さんは言う。今ではこのブログが、田代さんの人となりや専門分野の知識を表す名刺代わりにもなる、強力な情報発信ツールとなっている。ブログを通じての講演などの引き合いも多い。