【自分の名前で仕事をする】
フェアトレードショップ、東京進出!!
~「LOVE&SENSE」誕生秘話~(前編)
株式会社福市社長 高津玉枝

フェアトレードのセレクトショップ『LOVE&SENSE』
通り掛りの人が、ふと目を留める、シルバーに輝くバッグ。近づいてじっと眺めているときに、「このバッグ、何で出来ていると思いますか?プルタブで出来ているんですよ」と話しかけると、ほとんどの方が驚き、感心して手に取られます。 「発展途上国で現金収入を得にくい人たちに作ってもらい、彼らの生活をサポートしているフェアトレードの商品なのです」多くの人が耳を傾け、私たちのフェアトレードショップに関心を持ってくださるうれしい瞬間です。
表参道ヒルズに期間限定ショップをオープン!
フェアトレードのセレクトショップ『LOVE&SENSE』が表参道ヒルズに誕生しました。お店を作りたいと思ってすぐにできたわけではありません。たくさんのご縁と、フェアトレードという考え方に賛同してくれた多くの人の協力があって、何とかこのお店が生まれたのです。
ご縁をいただいたのは昨年10月ごろ。表参道ヒルズから出店依頼のあった企業のある方が、私たちを紹介してくださったのが始まりです。
私たちの実績は、名古屋ロフトでの100日マーケットしかありません。名もない地方の零細企業があの「表参道ヒルズ」に受け入れてもらえるだろうか、不安を抱えてのプレゼンとなりました。

出店のためのプレゼン資料
担当の女性の方は熱心に話を聴いてくださり、「企業としても私たちはフェアトレードに取り組んでいくことが必要だと思います。次の会議にかけてみましょう」とその場でおっしゃってくださいました。この言葉を聴いたとき、企業を規模や売り上げで判断するのではなく、フェアトレードをビジネスとして自立させることでこそ、本当の支援になるという私たちの考え方を、柔軟に受け入れてくれた森ビル株式会社に感動しました。 そして、12月9日に表参道ヒルズより正式に出店の依頼が来ました。
ゼロからのスタート
出店依頼があったからといって、すぐにお店ができる訳ではありません。当然ながら出店の条件をもとに、採算がとれるかどうか収支計画を立てなければ、事業として成立しません。
しかも、場所は表参道です。日本でもっともファッション感度が高い街で、お客様の目も当然厳しくなります。それは商品のみならず、お店の印象(内装環境)、ショップ名、ロゴデザイン、スタッフの対応など全てが含まれます。お店はこれらが統一感を持って全て揃った時、初めて輝きだすのです。しかし、依頼をいただいた段階では何一つ揃っていませんでした。オープンまで僅か4ヶ月、ましてや期間限定ショップなので、商品の在庫や包装資材の管理に限界があります。しかもフェアトレードショップと掲げている以上、安いもので間に合わせればよいというわけには行きません。それでも、この機会をチャンスと受け止め、「想い」を具現化しようと決心して動き始めた途端、さまざまな壁が私たちの前に現れました。

