「ほめるスキル」で行動を正しい方向に導く

他人の価値観を変えることはできません。しかし他人とはいえ、その行動であれば十分に変えることが可能です。
行動主義をベースとした心理学(行動分析学)の世界では、動物の行動を制御するための基本原理を、好ましい行動を増加させるための「強化」と、好ましくない行動を減少させるための「弱化」にまとめています。
この理論はイルカに曲芸を教えたりするためにも応用されています。言葉の通じない動物の行動を変えられるのであれば、多少気難しくとも言葉の通じる部下の行動も変えることが可能なはずです。
ビジネスの現場においては、「強化」とはすなわち「ほめる」ことであり、「弱化」とはすなわち「しかる」ことです。厳密には、ほめたり、しかったりすること以外にも強化や弱化の具体例を挙げることは可能ですが、ここでは部下の行動を正しい方向に向かわせるために最も有効となる「ほめるスキル」と「しかるスキル」に限定して考えます。
連載第7回となる今回は、部下の好ましい行動の増加を狙う「ほめる」ことについてです。






