ティーザー広告の効果と問題点
ここ数年、ティーザー広告を採用するケースが増えている。ティーザー広告とは、「商品を直接取り上げずに断片的な情報のみを公開し、消費者の興味をひくことを意図したプロモーション手法」である。あえて情報を小出しにし、消費者を焦らす(tease)ことで事前の期待感を醸成し、より話題性やインパクトを狙うものだ(図表)。
図表.2007年以降の主なティーザー広告

このような手法は各分野で使われている。2006年には任天堂Wii発売時のテレビCMで、Wiiリモコンが「新しいリモコン」であるということのみ説明し、「これは何でしょう?」と消費者に問いかけるケースが話題となった。メーカーサイトでも、ソニーがVAIO type Pの発売にさきがけ、ティーザー広告を展開していた。ドレスアップした女性がクラッチバックからなぞの小さな封筒を取り出し、その封筒を開くと「VAIO New Mobile Coming soon」とかかれた赤いカードが登場する。そこからは製品名も、特徴も、発売日、価格も知ることができず、「ソニーが革新的なノートPCを発売しそうだ」という期待感のみが醸成されるようになっていた。
このようなティーザー広告の手法を用いて最近注目を集めたのが、マクドナルドの「QUARTER POUNDER(クォーターパウンダー)」である。現在は関東1都6県と、愛知、大阪、熊本のマクドナルド店舗で販売されているが、発売当初はマクドナルドのブランドを表示せずに、海外から上陸した謎のブランド「QUARTER POUNDER」というコンセプトでキャンペーンを展開していた。
まず、PR店舗として2008年11月1日に表参道と原宿にクォーターパウンダーの専用店舗をオープンしたが、改装中は工事の囲いとなる黒の壁面に「TOP SECRET」の文字を張り出し、取り付けられた小窓の中には「OPENまでxx Days xx:xx:xx」とカウントダウンを表示。PR店舗オープン後もマクドナルドの新商品であることを伏せ、顧客から「マクドナルドですよね?」と聞かれた際の店員の模範解答は「ご想像にお任せします」と、徹底したティーザー(Teaser:悩ます、焦らす)を続けた。




