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「個」を磨き、自らの価値を高めよ!/吉越浩一郎氏(吉越事務所代表)

仕事というゲームを楽しむ

──吉越さんが考える理想的な仕事のスタイルとはどのようなものですか?

吉越 仕事はゲームです。自分の手持ちのカードを駆使し、勝負に勝っていくゲームです。このゲームを楽しむには、やり方を任せてもらうことが絶対に必要です。ゲームの進め方、すなわち仕事を任せてもらい、そのうえでしっかりと結果を残せば、会社から文句を言われる筋合いはないはずです。自分の能力と判断で勝負をし、仕事というゲームを楽しむ──それが理想的な仕事のスタイルということです。

会社のトップがやるべきことは、そういう方向に会社のあり方を変えて、仕事の効率を向上させることです。しかし、この日本でホワイトカラーの仕事の効率を上げることに本気で取り組んだ組織がありますでしょうか? 「頑張るぞ!」とか言っているだけです。戦時中から変わらぬ竹槍精神ですよ。頑張ればなんとかなると思っているから、残業という問題を解決できず、それゆえフレックスタイムも実現できないし、ホワイトカラーエグゼンプションも導入できない。もう、日本の企業のレベルたるや最悪ですよ。何で若い人たちがそれに気がついて、仕事のやり方を変えていかないのかといつも思いますね。皆、一度海外で、特にヨーロッパの企業に入って、習ってくればいいんですよ。

──日本も以前に比べると競争が激しくなっていて、企業も社会も変わりつつあるようにも思います。

吉越 競争は確かに厳しくなっています。しかしその反動か、「弱者」というものがあまりにも強調されすぎていますよね。今の日本では、優秀な人、何かをやろうという人ではなく、常に弱者が基準にされている。「ゆとり教育」などは、その最たるものですよ。しかし、これは実は弱者に優しい仕組みなどでは全くない。「ゆとり教育」の結果はどうなりました? 弱者のレベルがさらに下がっただけでしょ。

国も会社もそうですが、上の方をさらに強くすることを考えないと全体が伸びていかないんですよ。もちろん、社会的弱者に対するセーフティネットは必要です。しかし、基本は競争です。そこで勝ち抜いていくこと、それがすなわち生きるということだと私は思います。




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