今後狙うのは“海外進出”!?
古川さんのブログ「ロケスタ社長日記」。「nanapiの初期バージョンに検索窓がなかった理由」というエントリが話題を集め、600以上のはてなブックマークを獲得した。
サイト運営での苦労はありましたか?
古川 できるだけ自分の労力を減らしたいという思いがあるので、苦労が最小限になるようにnanapiを設計しました。ユーザーが自分で誤字修正などの編集ができるので、クレームははじめから少ないですし。
「そのまま直してください」でいいわけですね。ツッコミどころが減ることで、サイトへのクレームも減る、と。
古川 ほかにも見せ方で工夫をしたのは、見ている人の期待値とあったインターフェイスにするということです。たとえば、カテゴリがたくさんあってもクリックした先の記事数が少なければ、ユーザーは「情報が少ないな」と感じてしまいます。そのため、わざとカテゴリを大きく分類したんです。ただ、これは記事の量が増えてくるまでの対策なので、そろそろカテゴリの分類を変更しようと考えています。
7つのカテゴリには、そんな理由があったんですね。ほかにも、情報を少なく見せないための工夫があれば教えてください。
古川 当初は検索窓も設置していませんでした。あるワードに対して、検索した結果が0件だったりしたら、「情報が少ないサイトなんだな」と思われてしまいますから。
ユーザーに投稿してもらう仕組みを作る上で、苦労した店は?
古川 基礎的な内容のHow to が、あまり集まらなかったことですね。How to サイトは、「みんな知っているけど、たまに知らない人がいる」レベルのものまでコンテンツを充実させなければいけないのですが、どうしてもユーザーは「自分の知っているとっておきの知識」を教えたがります。そのため、ちょっと上級者向けのHow to が多くなってしまう。ユーザーの善意の投稿だけに頼るには、限界がありました。
どのように改善したのですか?
古川 現在ではそういった記事を書くために、不特定多数の人に業務を委託する雇用形態「クラウドソーシング」を利用した「nanapiワークス」というサービスを開始しました。ユーザーに300円ほど払って、記事を書いてもらっています。ユーザーは、我々が書いてほしい記事の案件を選んで書き、それをユーザー同士が編集などをして精度を高めていく。短い時間で働きたい方、地方でお子さんがいる主婦なんかが多いのではないでしょうか。自分の作ったものへの反応がダイレクトに返ってくるので充実感があり、ノルマもないですからね。月に1万円以上稼いでいる方も多いですよ。
最近では、「スペシャルレシピ」という企業とのタイアップ企画も多いですが、このようなnanapiの活用法は当初から考えられていたのでしょうか?
古川 企業のHow to を掲載してお金をもらう、というのは開発当初から考えていました。我々は「お金をもらえ、サイト内の情報量も増える」、企業は「認知度が上がり、提供するものの便利な活用法が認知される、ユーザーや自社サイトのアクセスが増える」、ユーザーは「有益な情報を得られる」と、かかわっている全ての人にとって有益になるような形を作りたかったんです。
スペシャルレシピ「サイボウズLiveでらくらくコラボレーション!- nanapi × サイボウズLive」。企業のスペシャルレシピ作成は、200万円前後の価格で請け負っているという。
それは確かに理想的ですね! nanapiと相性がいいタイアップというと、どのようなものになるのでしょう?
古川 ネット企業系は相性がとてもいいですね。How to は、それを実行する直前に読むものですので、読んだ後にすぐ購入できたり、サービスを利用できたりすると効果が高いです。これまで行ってきたものでは、「サイボウズLive」や「Evernote」、メルマガ登録などですね。たとえば、インターネットを利用した決済サービス「PayPal」は、「知っているけれど、試してみるのにハードルが高い」「説明所に英語が多くてわかりづらい」という声があったので、How to が非常に効果を上げました。
今後、nanapiをどのようなサービスにしていきたいですか?
古川 現在の記事数が7000件ほど(2010年10月末現在)なので、年内には1万件にしたいですね。また、やってみた系のコンテンツが欲しい。「クックパット」のお試しレポート「つくレポ」みたいなのを入れて、恋愛のHow to を実践した人のレポートとか作りたいですね。
恋愛のHow to を実際に使ってみた人の体験レポートは、ぜひ読んでみたいです!
古川 また、nanapiをそのままアジアにもっていけないかなと考えています。公用語が英語のフィリピンの方には、1記事あたり50円を支払って英語の記事を書いてもらう。そうすると、50円でも彼らにとってはいい報酬になり、こちらとしても安価で大量の記事が得られる。英語であれば、フィリピンで書いたものをタイの人が読むケースも考えられ、国を超えた知識の共有ができます。発展途上国になると、基礎中の基礎を必要とする人もいるんです。たとえば、エレベーターの乗り方が分からない人、乗ったことがない人がいる。日本では本や情報が溢れていますが、そういった物がない発展途上国で展開すれば、nanapiが彼らの好奇心が向かう場所になるのではないでしょうか。
株式会社ロケットスタート

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