【イベントレポート】モテる!コミュニケーション講座 (5月9日開催)
なぜいま、モテなのか? モテるビジネスパーソン像を明らかにする!
セッション2:「上司・同僚・部下にモテる話し方」

多方面で活躍中の梶原しげる氏(左)と
NBonlineアソシエ編集長、田中太郎氏(右)
ハツラツとした声で「こんばんは!!」と挨拶をしたのは梶原しげる氏。文化放送のアナウンサーを経てフリーになり、現在も司会業を中心にタレントとして活躍中。また、東京成徳大学の客員教授(心理学修士)でもある。
セッション2は、そんな「しゃべりのプロ」梶原氏と、若手ビジネスマンのための情報誌『日経ビジネスアソシエ』の副編集長であり、そのオンライン版『NBonlineアソシエ』編集長でもある田中太郎氏のトークセッションだ。

「私、モテた経験がないですから」と自虐トークからスタート。「カウンセリングの世界では、本当は『モテる』ということに注目してはいけないんです。『モテる』に注目することは、他者評価に依存するということ。他者評価に依存すればするほど、自尊感情が低まり、心的困難をきたします。『モテる』ことを意識することによって人は病に冒される、というのが一般的なカウンセリング心理学の考え方です。ただ、『モテる』ということが、他者評価とは関係なく『魅力的な人間になること』であるなら、考える余地はありますよね」と、心理学修士の立場から発言。
そうかと思えば、「いま辞書で改めて『モテる』をひいてみたら、女にちやほやされること、と書いてありました」と言って、「女にちやほやされたいですか?」とやや大きな声で聴衆に問いかけた。次の瞬間発した言葉は、「されたいですねー」。場内に笑い声が巻き起こった。緩急のついた「つかみ」が、来場者の気持ちをつかまえたようだ。(文字では十分に伝えられないので、動画ページもご覧ください!)
「SMAPのキムタクは何やったとしてもモテるでしょう。はっきりいって、どんなに努力しても勝つことはできません。あきらめましょうよ(場内・笑)。それがまず第一ですね。『おのれを知る』ってことです。そうじゃなくて、『もしかしたらかっこいいかもしれない』と人から思ってもらえるぐらいのことは可能でしょう。『いい人だ』『あの人と長く時間をすごしたいな』と思われるようになるワザはあります。それがモテるということなら、戦略はいくらでもあります」。

梶原氏は、日米の「敬語」の文化的違いについて言及した。アメリカの敬語は、短い時間で相手との距離を近づけるため、「やあ、元気?」とフランクに言葉を交わせる関係をつくるために使う。対照的に日本の敬語は、相手との距離を置くために使われていて、人間関係を遮断するための技術になってしまっている。
たとえば久米宏さんとみのもんたさんの敬語の使い方の違い。久米さんは、相手に対しては徹底的に敬語を使い、自分を表現するときはあえて乱暴な言葉を使うことでバランスをとっている。それが「知的でスマートで、でも親しみのある人」という印象につながっている。それに対してみのさんは、ほとんど敬語は使わず、ため口だけ。でも、おかしみだとか冗談だとかキャラクターの部分でそれを許してもらっていて、それがみのさんの魅力となっている。
「敬語というのは、使いようなんですね。しゃべりで有能な人たちというのは、ときどき思いのほか乱暴な口をきく。でもぞんざいな言葉を使ったと思えば、すぐに上手に相手を立ててみたりする。言語学的にはコード・スイッチといいますが、コード・スイッチのワザを心得ている。コード・スイッチをうまく使うことが、モテるための1つの条件だと思います」。(4ページ目へ続く)

