考え込むより、やってみることが大事
室長の法林さんとともに、ワークライフバランス推進に尽力する坂本さん
富士通ワイエフシーのワークライフバランス施策の特徴は、社長の迅速な意思決定を背景に、「まずはやってみる」という即決即行型であるところです。テレワークもその一つであり、検討から導入までわずか半年という素早さでした。
もちろん導入に当たり懸念事項はありましたが、実際にテレワークを試験導入してみると、導入前に抱いていた不安の多くは杞憂にすぎないものであることが分かりました。例えば「どのように社員の仕事状況を管理すればよいのか」というマネージャー層の不安、「仕事をしているという証明をしづらいのでは?」といった社員の疑念も、始業・終業時間の報告や日報連絡をこまめに行えば、それほど大きな問題にはなりませんでした。
それどころか、むしろテレワーク導入による効果を喜ぶ声のほうが多く挙がりました。「家族との会話や子どもとの接触の時間が増えた」「自己啓発や趣味の時間が取れるようになった」「通勤がないことで、睡眠時間を確保でき、精神的・肉体的な負担が軽減した」などなど。
テレワーク導入の旗振り役となったのは、2006年10月に発足した「ワークライフバランス推進室」です。2008年4月には、同推進室の室長に、社長への“直訴”メールでワークライフバランス推進のきっかけをつくった法林佳世さんが就任しました。同時に彼女は経営戦略室の課長にも就任。同社で初めての女性管理職が誕生したのです。
「当社では定期的に社長を囲む車座の懇談会を開いています。新しい社長の就任当初、私も『女性の管理職が少ない』と意見していたのですが、法林さんが率先して活動を推進してくださっているおかげで、自分の思いがダイレクトにトップに届いている感覚があり嬉しいですね」(坂本さん)。






