創造性を発揮できるのは、1日2時間まで


「ライフハックはワークライフバランスと密接な関係があると思います。ハックを活用してクリエイティブな仕事をしている人は、たいていワークとライフのバランスが取れています」。そう語る小山龍介さんは、これまで7冊(総販売部数30万部)のハック紹介の書籍を執筆し、Webメディアや雑誌での連載、講演を数多く手掛けています。


小山さんがライフハックを考えるようになったきっかけは、大学時代のアルバイト先で書類や情報の整理テクニックを学んだことでした。その後、社会人になり2002年から1年間、米国の大学にMBAを取得するため留学。その留学経験を通して小山さんは、効率よく仕事をするテクニックが仕事の創造性に結びついていることに気づきます。


留学中、小山さんにはインターンシップの一環としてシリコンバレーの起業家たちにインタビューする機会がありました。そのときに出会ったあるIT企業のCTO(最高技術責任者)が、次のように語ったのです。


「人間が創造力を発揮して仕事をこなせるのは、せいぜい1日2時間が限界。集中が切れるとアイデアもわかなくなるので、私は午後6時には家に帰っています」。


IT企業の社員の業務が激務であることは、日本も米国も同じ。ただ、仕事のスタイルには日米間で大きな違いがあると、小山さんは感じたのです。


「シリコンバレーでは、リラックスして仕事を楽しんでいる人が多く、様々なひらめきの中から、これまでにない技術やサービスを生んでいる。長時間労働が常態化し、みんなが何かに縛られているかのように、ヘトヘトになるまで会社で仕事をしている日本とは何かが違う」。