人を育てるには、心のゆとりが欠かせない
最近では、石川さんはコーチングというテーマで、子育てママから、大学生、営業マン、管理職候補、経営者に至るまで幅広い層の人々に、講演や研修の指導を行うことが増えてきました。どんな話もすべては「人材育成」「人づくり」につながっていくと言います。
「人を育てるというのは、上から言われるままの人間をつくることではありませんよね。たとえ失敗しても、そこから自分で何かを学び取る力、本質を見抜ける力を身に付けさせることが本当の育成だと思います。口で言うほど簡単なことではありませんが、だからこそ、人の育成にかかわる親や上司、先生たちは、心にゆとりがないといけないと思うんです」。
上司自身が仕事を楽しんでいないのに、どうして若い部下たちの能力を引き出すことができるでしょう。子どもがミスをしたときに叱ることしかできない親は、それだけ自分の気持ちに余裕がなく、ストレスを子どもにぶつけているだけなのではないでしょうか──石川さんはそう問いかけます。
「今は特に、目先のことや仕事が忙しく心に余裕がなくなっている人が多いと思うんです。そんな状態では、職場で人を育てること、ましてや家庭で子どもを育てることなんて無理です。育児、介護、学習、職場…、すべての能力開発において前提にあるべきなのは、心のゆとりです」。

大学生をはじめ幅広い層に向けてコーチングを行っている石川さん






