女性の社会参画には大半が賛成

先進各国に比べて、ワークライフバランスの実現に遅れをとっている日本。この状況を改善し、先進各国と肩を並べるには、女性の労働力率の向上を促す制度面の整備に加え、男女ともに家事に協力する必要があることは前回紹介した通りです。特に男性の家庭参加を促すには、女性が働くことへの理解と協力が不可欠。これがなければ、どんなに立派な制度や仕組みを作っても“仏作って魂入れず”という状態になりかねません。では、男性は女性が働くことに対して、実際のところどのように考えているのでしょうか。

「男女共同参画社会に関する世論調査」によれば、「様々な職業分野で女性が増える方がよいか」という問いへの回答は、「よいと思う」「どちらかといえばよいと思う」割合が全体の73.4%。この傾向に大きな性差は認められず、7割以上の人は女性の社会参画を肯定的にとらえているようです。

さらに「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるか」を聞いたところ、男女合わせた全体で「反対」「どちらかといえば反対」(52.1%)とする人の割合が「賛成」「どちらかといえば賛成」(44.8%)とする人の割合を上回っています。

これらだけを見れば、「夫は仕事、妻は家事」という旧来の価値観に縛られない柔軟な考えが浸透しつつあるように思えます。ところが性別で見ると、男性では「賛成」の割合が、女性では「反対」の割合が、それぞれ高くなっています。しかも、いずれの年齢でも「賛成」する人の割合は、男性が女性を上回っているのが特徴的です。いまだに、夫は妻に“良妻賢母”であることを求める傾向が強いようです。