完璧な状態の写真を撮る
「掃除が大の苦手」という人に私がいつもお勧めしているのは、掃除好きの人に手伝ってもらって、一度完全にきれいな部屋にすること。プロの掃除屋さんに頼んでもいいでしょう。そして、その完璧な部屋の写真を撮る。それからは、どこかが乱れるたびに、その写真の通りに復元していくのです。
これはオフィスのデスクでも同じです。完璧なデスクになったときに、ぜひ写真を撮って残しましょう。そして、その写真をフォトフレームに入れて、デスクに飾っておくとよいでしょう。
また、第4回で述べた「仲間をつくる」という原則は、ここでも使えます。仲間や職場で月に1度整理の日をつくり、きれいな状態を1カ月保ったらお互いにプレゼントを渡し合う。逆に、整理ができていなかったら罰金を払う―こんな感じで、仲間とやると高い効果を期待できます。
整理といえば、「頭の中の整理」もありますね。
人の頭の中とは、つまり言葉です。頭が混乱しているのは、頭の中で言葉が錯綜しているからです。頭の混乱を収拾する方法として、ビジネス書などで、「人に話をしてみる」「書き出してみる」などが紹介されていますね。そのベースにあるのは、「人の内面は言葉である」ということです。内面で渦巻いている言葉を外に出してみることで、頭の中を整理しやすくなるのです。パニックになりそうなときは、頭の中で飛び交っている言葉を手帳に書き出すなどすれば、整理の糸口が見つかります。
さて、これまで6回にわたって、行動科学マネジメントを仕事に応用する方法をご紹介してきました。いかなる成果も行動の集積です。行動に焦点を当て、「いつ、誰が、どこでやっても、同じ効果が出る」行動科学マネジメントは、ビジネスパーソンにとって必須の学習テーマでしょう。この連載をきっかけに、一人でも多くの方に行動科学マネジメントを身に付けていただければ幸いです。
■石田 淳(いしだ じゅん)
渡米し、アメリカのビジネス界で絶大な成果を上げる「行動科学マネジメント」を学ぶ。帰国後、日本企業用にアレンジし普及に努める。現在は、大手をはじめ企業の社内研修を活発的に展開。マネジメントの生産性を上げるメソッドとして注目を集める。著書に『短期間で組織が変わる行動科学マネジメント』(ダイヤモンド社)、『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』(フォレスト出版)など多数。
■Webページ : http://www.will-pm.jp/






