第2回 変わる「上司との人間関係」
~苦手な上司と付き合うコツ~
石田 淳氏
「行動科学マネジメント」を題材としたビジネス書でヒットを飛ばす石田氏が、@niftyビジネス読者へ、マネジメントやスキルアップのコツを伝授します。

「付き合い方」の原理原則は2つ
皆さん、こんにちは。石田淳です。
仕事の悩みで大きなスペースを占めるのが、人間関係ですね。ウマの合わない上司やわがままな同僚とも、できれば上手に付き合いたいものです。そこで今回は、行動科学に基づく「苦手な相手と上手に付き合うコツ」をご紹介します。
まずは、ズバリと、原理原則からお話しましょう。
苦手な上司や同僚に対して、皆さんのとるべき行動はこの2つです。
●相手がこちらの望む行動をしたら、ほめたり、喜んでみせたりする
●相手がこちらの望まない行動をしたら、無視する
この2つを徹底すると、やがて相手はこちらの望まない行動をしなくなり、こちらの望む行動だけをするようになります。というのも、行動科学の数々の実験結果は、人の行動について次の2点を裏付けているからです。
(1)人は、具体的な言葉や行動でほめられて強化された行動をくり返す
(2)無視された行動は必ず徐々に消去される
(1)については、先日ある新聞に興味深い記事が載っていました。ある研究機関が、人がカードゲームで勝って賞金を得たときと、他人からほめられたときの脳の反応をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影して比べたところ、双方で脳の同じ部位が活性化することが分かったとのことでした。私たちにとって、他人からほめられたり喜ばれたりすることは、現金をもらうのと同じように、ダイレクトで強力な刺激なのだと言えそうです。

